遺書(ブログ)

バレリーナ:The World of John Wick

投稿日:

ジャンル アクション / バイオレンス / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2025
公開年月日 2025/8/22
上映時間 125分
鑑賞 109シネマズ川崎

今回のスコアは「78キル」以上、とのこと

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」での「パロマ(アナ・デ・アルマス)伝説の12分間」を今も宝物にしている同志のみんな、今日が待ち遠しかったよね。

バレリーナ:The World of John Wick」。多くの人は「『ジョン・ウィック』シリーズの最新作」として見ているだろうが、世界に2億人いると言われている我々アナデアルマシスト(最近トム・クルーズも加入した)にとっては、あのパロマの転生スピンオフとして待ちわびていた。我々にジョン・ウィックなんてハナから不要。珍しく1ヶ月前からムビチケをとって(特典コイン付き)、かつホームの劇場予約解禁時間を待ってど真ん中の席を予約した。

最高だった! いや、最高だったよ。語彙。

「シナリオがどう」とか「リアリティが」とか「後付けが」「ご都合が」とか、そんなのどうだっていいのよ。アナ・デ・アルマスが、ざっくり腰まで切れ込みの入ったゴージャスドレスを着て超絶アクションを繰り広げる、それだけで百点満点。そうだよね? 同志。

実はアルマシストである前に美女スパコロもの(スパイ・殺し屋もの/造語)愛好家でもあるんだけど、美女スパコロ愛好家目線だけで考えても相当ポイントが高い作品だったと思う。

「幼い頃、目の前で親を殺され、殺し屋に育てられ、大人になって復讐する」という”完全フォーマット”。
屈強な男どもを、腕力ではなく”女性ならでは”の戦い方でブチのめす爽快感。
主演女優のアクション練度。アクションシーンのアイディア。ド派手度。敵の憎たらしさ度。そしてラスボスを倒した瞬間のカタルシス。

……どれをとってもオールA級の、まさしく「美女スパコロもの」の最高峰だった。ベッソン作品以外でついに出会えた。

この中でいえば、特に「アクションシーンのアイディア」。
これがズバ抜けてたね。

冒頭、主人公イヴ(アルマス)が殺し屋トレーニング中に女性教官から忠告を受ける。

「いい? 女は男に腕力で勝とうと思っちゃダメ。存分に”女”を使いなさい。ズルく勝つのよ」
(意訳。ちなみにやらしい意味ではなかった)。

このアドバイスが、今思えば作品全体のキーワードだった気がする。

イヴも最初は銃や格闘で戦うものの(デフォルトで相当強い)、相手が強敵で、力で圧倒されはじめると頭を使う。目についたものを何でも武器に変えて戦う。これが面白かった。

手榴弾、刀、包丁やアイスピック、斧やバールなど工具類までなら想像の範囲内。そのうち壺、ダクトテープ、そして皿(笑)、リモコン(笑笑)、スケート靴(笑笑笑)まで、どんな物だって、まるでそれが最初から武器であったかのように上手に使う。しかもね、それがカッコいいんだよ。

観た人は大体一番印象に残ってると思うけど、あれが凄かったね。火炎放射器。しかも撃ち合い。予告編にもちらっと映っていたけど、あんなド派手な銃撃戦(炎撃戦?)初めて見たよ。興奮した。

とにかくね、殺す殺す。敵であれば見境なく殺す。

鑑賞後、「今回イヴは何人殺したんだろう」と知りたくなって、Google検索で「ballerina kill count」と調べたら、海外サイトで「78キル」とも「90キル」とも言われていた。イヴ1人でだ。大量殺戮兵器を使ったわけじゃない。一人一人、丁寧にキルしてこの数字。

ほんと、こういうところがシリーズ伝統だよね。「親の仇を討つ」(対象者1名)ために、邪魔する者は全員殺す。命令で仕方なく襲い掛かってくるだけのモブ敵だって容赦なく殺す。きっと彼らだって子の親で、その子供も悲しい思いをするかもしれないけど「知るか」と殺す。

「いやいや腕利きの殺し屋ならば、ターゲットだけを狙って隠密的に殺せないのか?」なんて、「ジョン・ウィック」シリーズでは絶対に考えてはいけない。それはマナー違反だ。

最高に楽しかったね。満足。
シリーズファンには悪いけど、「もう、いいじゃん。これで」と思ってしまった。要するにだ。

ジョン・ウィック、もういらなくない?

キアヌもそろそろ老人顔になってきた。激しいアクションもいい加減限界がありそうだ。その点アナはまだ若いし、アクションも申し分なかった。イヴのその後をもっと見たい。創造力溢れるキルシーンをもっと見たい。シリーズを重ねて、いつかジョン・ウィックのキル数(概算439キル/4作品)を超えてほしい。

アルマシストとしては、とりあえず「イヴ:チャプター2」を正座して待っていればいいのかな。

制作の人、期待してますよ!

-遺書(ブログ)
-

Copyright© R50(仮)-アールフィフティカッコカリ- , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.