ジャンル | アクション / バイオレンス / 戦争 |
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製作国 | フィンランド |
製作年 | 2022 |
公開年月日 | 2023/10/27 |
上映時間 | 91分 |
鑑賞 | アマゾンプライム |
「舐めじい」系最高峰
「彼からすべてを奪ったらどうなるか知ってる。だからアンタたちは、もう死んでるのと同じ。だから笑っちゃうの」(意訳)
しびれた!
この作品のカタルシスは、ナチ残党に捕らわれた女性が吐き捨てたこのセリフに集約している。
いつものようにアマプラのサジェストからなんとなく再生ボタンを押した作品だが、最近アマプラ、本当におれの好みがわかってるな!
序盤はスローペース。
事前情報なしに観始めたから、主人公が川から砂金の粒を見つけて「うおっしゃああ!!」なんて歓喜しているのを見て「あれ?孤独なじいさんの話かな?」と本気で思った。正直眠気が来た。
ところが、ナチ兵士に銃突きつけられ、からのナイフで頭横刺し!シーンでパッチリ目が覚めた。じいさんが、残りの連中を華麗な身のこなしで全滅させるのを見ながら、こう声に出してつぶやいていた。
「なるほど!舐めてたじいさんが殺人マシーンだった系だな!」
大好き。「舐めじい」(略)系。
サッと思い出せるのは「イコライザー」「Mrノーバディ」「スノー・ロワイヤル」、毛色の違うところでは「ドント・ブリーズ 」「グッド・ネイバー」か。
みんな、いかにも「寂れたじいさん」って感じから、突然覚醒して牙をむく。いつも、お約束のそのシーンで「ウヒャッ」となる。
自分も「じいさん」と呼ばれる年齢に近づきつつあるからか、これ系は格別な爽快感があるね。
中盤からは「逆ジェイソン」。この展開も大好き。
視点を敵視点に転換して、この神出鬼没の不死身じいさんが、いかに不気味か、いかに恐ろしいかを体験する。ナチ目線に立ちすぎて、ボートのシーンなんかは敵に同情してしまった。
終盤は何とかインポッシブル。言うまでもなく、これも大好き。
ラストはツルハシ1本で飛行機に飛び乗り、遥か上空でラスボスを仕留める。その勇姿はさながらイーサン・ハント。いやジーサン・ハント。
やってることはほぼトム・クルーズなのに、見た目が泥まみれ血まみれの”ズタボロのじいさん”というところが新鮮だった。(トム・クルーズも本当はじいさんだけど)
もう大満足。1本で何本も詰め込まれたような、サービス満点・ボリューム満点なエンタメ作品だった。面白かった。なにこれで91分?
10年後、本物のじいさんになったらさらに楽しめそうだ。
若者よ、じいさんを舐めるなよ! ってことでキープ。