ジャンル | ラブロマンス / コメディ / ファンタジー |
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製作国 | 日本 |
製作年 | 2023 |
公開年月日 | 2023/7/7 |
上映時間 | 119分 |
鑑賞 | アマゾンプライム |
清原果耶の技量
中盤、長曾我部さんと釈迦牟尼仏さんと勘解由小路さんの会話が面白かった。
「思いっきりライトなラブコメ」を見たくてアマプラ無料ラインナップからこの作品をセレクト。期待通り思いっきりライトなラブコメだった。
序盤は、新喜劇口調の岡田将生に面食らってしまったが(「ゴールド・ボーイ」鑑賞直後だけに)、まあそこは「クドカン脚本」という看板ですぐに受け入れられた。
この違和感さえクリアできれば何でもあり。
演劇調な説明ゼリフも、判で捺したような美人局グループも、しみけんもガングロメイクの妹もオールクリア。この後連発するツッコミどころの数々も、もはや思い出せないくらいにどうでもよくなる。
散りばめられたコメディシーンに笑いながら、本筋である主人公二人の目線や心の動きに集中できた。
おじさんだけど、完全に清原果耶に感情移入してしまった。
偶然初恋の人(?)を見つけ、ついついつけ回ししまう。わかる、経験ある。すると彼は絶賛恋愛モードであることを知る。くぅ、切ない。
それにしても、清原果耶はいい演技をするね。
郵便局の窓口に立つしぐさが毎回違う。男子目線でキュンとするよりも、彼女と同じ目線でその時々の気持ちの変化に共感していた。
あんなに若くて美人なのに、モテないおじさんでも気持ちに入り込めちゃう受容性は、確実に役者の技量だと思う。
もしも清原果耶でなければ(たとえば橋本環奈だったら)、嘘くさい、白々しいストーカーコントに見えていたんだろうな。
(本家台湾版「1秒先の彼女」は観ていないが、あちらはどう処理していたのか気になる)
それでも「清原果耶が男を追いかけ回すかあ?」という違和感は完全に消えることはないが、まあそこは「クドカン脚本」だから。
名作「猟奇的な彼女」を思い出させるラストシーンも心地よい良作だった。