ジャンル | コメディ |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2013 |
公開年月日 | 2014/1/25 |
上映時間 | 109分 |
鑑賞 | アマゾンプライムビデオ |
誰でも楽しめる「安パイ映画リスト」入り決定
サブスクで鑑賞する映画は、結構ジャケットの第一印象だけで決めちゃったりする方なんだけど、たまーに一目見ただけで、内容から結末まで何となく見えちゃうジャケがある。
これがそれ。
どうこれ。見事なジャケット。
「父:麻薬密売人」「息子:童貞くん」「母:ストリッパー」「娘:ホームレス」、そして「なんちゃって家族」というタイトル。主演4人のコメディ丸出しな顔ぶれ。
これ一枚で「何らかの思惑で結成した疑似家族が、さまざまなドタバタを経て本物みたいな家族になっていく話」とわかる。父が麻薬密売人ってところで品行方正な内容ではないだろうし、「童貞」と「ストリッパー」が絡んでくる点で下ネタ満載だろうことも想像がつく。
シンプルなデザインながら情報量がすごい。
そして、本編はビックリするほどその通りの内容だった。
そんなわけだからストーリーに意外性はなかった。悪人には追われるけどスリルはほとんどない。サスペンスもないし、どんでん返しも当然ない。それどころか「そうはならんだろ」なご都合展開の連続。でもそんなのどうでもいい。
とにかくギャグセンが高い。おれ判定だけど、たぶん面白シーンは一つもスベってなかったと思う。
大爆笑はないけれど、ずっと笑いながら観られた。
父役ジェイソン・サダイキスが本職コメディアンってのもあるし、何より母役ジェニファー・アニストンが絡むコメディは安定感があるね。この2人が何をしても何を言っても笑っちゃう。
姉役エマ・ロバーツも美人でクールだし、弟役ウィル・ポールターは素直で可愛いし(「ミッドサマー」で立ち小便したアイツ)、何かと彼らに絡んでくるフィッツジェラルド家も最高だった。特に奥さんのキャスリン・ハーンが面白い! 個人的には「わかる?」が口癖の軽薄イケメンが気に入った。
最初から最後までブレずに、ハッピーで笑えて泣けて、ちょっとだけ下品。このバランス感覚が、自分の好みにピッタリ合った。TLCの曲も懐かしかった。
いい意味で内容がないから何度でも楽しめそうだし、老若男女誰でも楽しめる安心安全な鼻ホジコメディ映画だと認識した。
これは人にオススメを聞かれたときに答える「安パイ映画リスト」に加えておこう。聞かれたことはないけど。