ジャンル | コメディ |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 1988 |
公開年月日 | 1988/12/10 |
上映時間 | 92分 |
鑑賞 | アマゾンプライム |
たしかにこれは80年代ならウケるわ
先週だったかな。ジェナ・オルテガを主演に据えた続編「ビートルジュース ビートルジュース」の日本公開が9月に決定した報を聞いたのを機に、アマプラセール100円払って鑑賞。
36年前の作品だってよ、これ! 「マッド・マックス」といい「ハロウィン」といい「ゴーストバスターズ」といい「トップガン」といい(もっとあるかな)、最近のハリウッドではこういうのがトレンドなのかね。80年代名作の、世代を大きく跨った「続編」。
本作オリジナル「ビートルジュース」は、若かりし頃、レンタルビデオでVHSを借りて観た記憶は確かにあるんだが、再鑑賞したら1シーンたりとも記憶になかった。もう「えっジーナ・デイビス(ほぼ主演)が出てたんだっけ?」というレベル。なので「ほぼ初見」の感想。
面白!
…………くはなかったね。あくまで「現代の感覚で観ると」だけど。
こんなこと言うと「当たり前だろ!」とジジイたち(同年代)に怒られそうだけど、白状しちゃおうよ。みんなもこう思っちゃったよね。
とにかくチャチい!
わかってるよ。当時はあれでよかった。おれだってあの時代を生きていたジジイなので、これを「エモさ」に変えるフィルターは持っているつもりだ。それでもキツかった。チャチい! 1988年ってあんなレベルだったっけ。
ま、そんな驚きもありつつも、ちゃんと最後まで観た。
設定と世界観は36年前からさすがのティム・バートンだったね。
絵本の世界だかマンガの世界だかよくわからない、独特のあの感じ。現実とファンタジーの間なんだけど、3:7でファンタジー寄り。「完全ファンタジー」でも「ちょうど真ん中」でもないあのへん。
「シザーハンズ」とか「チャリチョコ」とか、なんなら「バットマン」もあのへんだよね。あの絶妙なバランスは、この「ビートルジュース」で完成してたんだなと得心した。
死者のケースワーカーとか、相談所の待合室とか、順番待ちのキモカワいい死者たちとか、独特のセンスによる奇妙なキャラのオンパレード。当時17歳の超美少女ウィノナ・ライダーに敢えてヘンテコな病みメイクをさせたのも功を奏しているし、その義母が悪趣味な芸術家っていうのも絵面の雰囲気づくりにめちゃくちゃ加担してた。そんな”バートン世界”のなかで、主人公(?)のビートルジュースがハチャメチャに暴れまわる。
「たしかにこれは80年代ならウケるわ」と、偉そうに思った。
思えばおれも、レンタルビデオで借りるときはワクワクしていたなあ……ということだけ、当時のビデオ店の店内風景とともに思い出した。全部ひっくるめればエモい!
それでもやっぱり、面白……くはなかった。80年代に青春時代を生きた世代のくせに、味方してやれなくてごめんよ。きっとおれも変わっちまったんだよ。
さて9月公開の続編は、現代なりに超ハイテクなエンターテインメントに生まれ変わっているんだろうか? 36年前のように大ヒットするかな。それはさすがに無理かな。劇場にはたぶんジェナ目当てで行く。