ジャンル | ホラー / アクション / スリラー |
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製作国 | アメリカ |
製作年 | 2024 |
公開年月日 | 2024/9/13 |
上映時間 | 109分 |
鑑賞 | TOHOシネマズ川崎 |
誘拐した少女が実はヴァンパイアでした
本日劇場初日はしご2本目。
予告編が面白そうで、日本公開が決まる前からチェックしておいた作品。アメリカ公開は春くらいだったので、てっきり配信スルーかと思っていた。
「身代金目的で誘拐した少女が、実はヴァンパイアでした」。この1行だけで面白そうでしょ。
ふだんから「舐めてた相手が殺人マシーンだった」系を大好物としているので、主人公アビゲイルが誘拐犯たちを返り討ちにする爽快ストーリーかと決めつけていたら、予想はちょっとだけズレてた。
誘拐犯たちが痛い目をみるには違いないんだが、主人公は誘拐犯側で、アビゲイルは完全にモンスター扱いだった。これ伝わるかな。同じようでいて、これが結構違う。
アビゲイルが誘拐犯たちを倒していく話ではなく(いや倒すんだけれども)、誘拐犯たちが不死身の怪物アビゲイルに立ち向かっていくモンスターパニックムービーといった感じ。なので、中盤まではたしかに若干の”コレジャナイ感”はまとわりついたが、このズレに気づけばむしろ楽しくなってくる。
主人公のジョーイが仲間たちに聞く。
「ヴァンパイアってどうやったら死ぬの?」
一同が答える。「十字架」「胸に杭」「ニンニク」「太陽光」。
「よしやってみよう」「うわっダメだった! 逃げろ!」
そんな感じ。
文字で書くとアホっぽいけど、本人たちは大真面目で困難に立ち向かっているので、笑いを通り越して応援したくなってくる。登場人物がけっこう魅力的なんだよね。
中盤以降は微妙にジャンル転向があったりして、最後まで飽きなかった。
グロ描写も血量も多くてホラー映画としては派手な部類。登場人物も意外とキャラ立ちして感情移入しやすい。アビゲイルもコワ可愛い。
結論をざっくり一言でまとめると、「まあまあ面白かった」。観てよかったと思う。