遺書(ブログ)

リンダはチキンがたべたい!

投稿日:

ジャンル アニメーション / コメディ / ドラマ
製作国 フランス=イタリア
製作年 2023
公開年月日 2024/4/12
上映時間 76分
鑑賞 アマゾンプライムビデオ

見た目に騙されるな。サイコパスだ!

「超絶に絵がうまい人が5秒で描いた絵」の世界観(我ながら言い得て妙)。

黄色のリンダにオレンジ色の母……といった具合で、基本的にそれぞれの人物が1色ベタ塗り。背景もカラフルなラフ絵だけど、色遣いが独特で、眺めているだけで楽しい。

――の”出オチ“アニメだった。

デザインはめちゃくちゃ好き。気に入った。でもそんなのは5分で見慣れる。以降はどうしても”お話が面白いかどうか”という観方になってしまうが、これがね、個人的にはちょっと厳しかった。ストレートにいうと面白くなかった。

ほのぼのとした絵柄と、幼い子供が主人公という点から、「チキンを食べたい娘の夢を母が叶える」といった子供向けの絵本的な内容かと思えば、まったく違う。クレイジー母娘のクライムサスペンスだった。いや、「サスペンス」はないので、ただの「クライム」だ。犯罪。

とにかくね、主人公のクレイジー母娘がマジでクレイジーなの。「絶対に今日チキンを食べる」(※明日なら問題ない)、それだけの目的のために、周囲の善良な人々に迷惑をかけまくる(時には危害も加える)。倫理観がどうかしている。特にあの場面は引いた。ポレット(リンダの母)とそれを手伝うジャンの会話。

ジ「大丈夫、地下室に閉じ込めた」
ポ「えっ!リンダを?」
ジ「違う、君の姉さんだ」
ポ「ああ、よかった。ありがとう」

いや「ありがとう」って 笑。
この”姉さん”は妹のポレットのためを思って奔走する”ちゃんとした善良な大人”だ。目的のためなら、そんな優しくて思いやりの深い姉を、冷たい地下室に閉じ込めることすら躊躇しない。

見た目に騙されるな。サイコパスだ!

ハイセンスなフランス人ならこれを観ながら抱腹絶倒しているのだろうか。もしもそうなら、日本人でよかった。

ところで、おれはこれを居酒屋で一人飲みしながら観たんだが、エンドロールが流れたときになぜかシメに手羽先を食いたくなって頼んだ。

やっぱり日本人のオッサンだから、塩っ辛いこいつとビールが最強。ポッロ・コン・イ・ペペローニじゃねえのよ。

あー日本人でよかった。

👇 気まぐれでいいので全部押して💕
にほんブログ村 映画ブログへにほんブログ村 映画ブログ 映画備忘録へ 全般ランキング

-遺書(ブログ)
-

Copyright© R50(仮)-アールフィフティカッコカリ- , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.