ジャンル | サスペンス・ミステリー / ドラマ |
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製作国 | 日本 |
製作年 | 2023 |
公開年月日 | 2023/5/19 |
上映時間 | 118分 |
鑑賞 | NETFLIX |
岡田vs.綾野――実力派アラフォー俳優同士の怪演合戦
何度か観始めてどういうわけか中断中断でぶつ切り鑑賞だった本作も、ようやく最後まで行きました。
面白くなかったわけじゃないんだけどね。主人公の岡田准一があまりにクズ過ぎて、序盤は観続けるモチベーションが削がれちゃったという感じ。青いね。
中盤までは、主人公のクズが自分のクズさ加減を隠すためにさらなるクズ行為を上塗りして、ドツボにハマっていく様子を「ざまあ」と楽しむクズの転落エンターテインメント。中盤からは、不気味で不死身な極悪クズ(綾野剛)に追い回される「ターミネーター」。笑
視点を主人公(岡田准一)に定めれば、ハラハラドキドキもするし、いったん逃げ切れた時はホッとする。敵に一杯食わせたときはスカッともする。これが不思議だった。この主人公は、是非ともキツい天罰が下ってほしいほどのドクズなんだけど、いつの間にか応援側に回ってた。これに輪をかけて、執念深く追ってくる綾野剛が問答無用に怖ろしかったということか。
ここまでしょうもないドクズをリアルに演じられる岡田准一が新鮮だったし、一方で全く血の通ってない殺人ロボみたいな綾野剛の顔芸たるや。
実力派アラフォー俳優同士の怪演合戦として存分に楽しめた。
話の展開としては、伏線と回収、アクションとサスペンス、コメディと胸糞をごった煮したような、「まさしく韓国映画起源」といったところ。
宝くじレベルの奇跡の連続と、取ってつけたような真相はまあアレだったけれど、結果的には好みの作品ではあった。