遺書(ブログ)

呪い襲い殺す

投稿日:

ジャンル ホラー
製作国 アメリカ
製作年 2014
公開年月日 未公開
上映時間 0分
鑑賞 U-NEXT

休憩に絶妙な「ブラムハウス品質の王道ホラー」

すごく変なことを言うけど、「面白い映画ではない映画」を観たくなるタイミングがある。

意味がわからない? 決して「つまらない映画を観たい」じゃないんだよ。

うまく言えるかな。「名作!」とか「傑作!」みたいな「すごく面白い映画」は今は観たくないって感覚。たとえば仕事と仕事の合間の2時間など、大きく心を動かしたくないとき。「ガッカリも感動もしたくない」。でも、どうしても映画は観たい。

そんな時、絶妙なのがブラムハウスだよね。

ある程度のクオリティには絶対の保証を持ちつつも、「これはすごい!」とめちゃくちゃ感動することも滅多にない。期待は超えないけれど、期待通り。「そんなもんだよね。オッケー」と、作品が終わったとき、だいたいテンションは”凪の状態“に近い。

ほんとうの意味での「休憩」。
まさしく「毒にも薬にもならない」(誉め言葉)。

本作は、そんなブラムハウス作品群の中でも、ど真ん中をいくほどの素晴らしき「凪の映画」だった。いい休憩になった。

主人公の親友が家の天井裏から古いウィジャボード(降霊板/こっくりさん)を見つけたことで呪い殺され、主人公は悲しみの中でその謎を解いていくというオカルトホラー。

ビックリするほど、恐怖もグロもスラッシャーも、意外な展開も、ラストに押し寄せる感動もない。想像した通りの展開で、想像の範疇を出ない真相にたどり着く。

いや、ディスりたいわけじゃないんだよ。

「意外な展開なんか一つもないのに、ちゃんと最後まで興味を持って観ていられること」。
ここがブラムハウスの凄みなんだな、と個人的に思う。

その推進力の一端は、本作に関しては確実に主演のオリヴィア・クック(この子好き)が握っていたけれど、大部分はやっぱりブラムハウスならではの”王道ホラーの空気感”、これに尽きる。

Jホラーのように「見えない」「見せない」恐怖じゃない。霊はガツンと出てくる。何なら質量を持って暴力的に襲い掛かってくる。そして、首を絞めてオトシにくる。この物理感のあるハリウッドホラーの雰囲気、実は好きなんだよな。

普段はグロ描写やスプラッター強めの陰湿なホラーを好むおれも、前述したとおり、今は心を動かしたくない。極力怖がりたくもないし、気持ち悪がりたくもない(+感動したくもない)。それでも「おれ今ホラー見てるぞ!」って感覚だけはきっちり味わえる。いいよね、ブラムハウス品質。

……と、ここまで書いて、最初から読み直してみたら、まるでブラムハウスへの嫌味みたいな感想文になってたね。

いやね、ここまで読んてくれた人には誤解されたくないんだけど、本当にディスりでも嫌味でもないんだよ。好き。なんなら大好き。

たとえるなら、肉を食いたいときに、後のことを考えて、ステーキとか焼肉ではなく、マックのハンバーガーとか吉野家の牛丼を食べるような感覚? マックも吉野家も大好きだし。

ちょっと違うか。

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