子供の頃、映画好きだった母に連れられてトラウマを植え付けられた映画「サスペリア」をつい最近観たが、これじゃなかった。
もしやと思い、Huluでたまたまサジェストされた「PART2」を観てみたら、間違いなくこれだった。見つけた。
発表年は1975年とあるが、日本公開は1978年。おれは8歳。当時はR指定などなかった。小学2年生の子供をこんな映画に連れていく母親もどうかと思うが、当時はジャンルに関わらずいろんな映画に連れて行ってもらった記憶がある。
鑑賞してみて、8歳の記憶はすごいと思った。
恐ろしいオープニングテーマ曲や不気味な子供の歌声、ショッキングなシーンの数々はすべて胸に刻み込まれていた。
特に熱湯による殺人シーンは、40年以上経った今も、バスタブに浸かる度に脳裏をよぎる。この悪夢のようなイメージの根本が判明してスッキリした。
さすがに8歳の子供では字幕は追い切れてなかったのか、ストーリーは全く覚えていなかったため、ミステリー自体は新鮮な気持ちで鑑賞できた。
現代の肥えた目線で見るとツッコミどころは多いし、どんでん返しもヒネリが弱いように見えたが、当時としては斬新だったんではないかと思った。
ちなみに、ラストで犯人が死ぬシーンもハッキリと記憶に残っていた。つくづく思ってしまったが、あんな映画を8歳の子供に見せるもんじゃない。
「約束です!決してひとりでは見ないでください」の約束を、30代前半の母はどうしても守りたかったんだろうか。