遺書(ブログ)

ゴーストワールド

投稿日:

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2001
公開年月日 2001/7/28
上映時間 111分
鑑賞 Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下

スカヨハ補正と青春の黒歴史

スカヨハ原理主義者を名乗るからには、タイトルしか知らなかったこの作品はいつか観る運命だった。

「まだ観てなかったのか」と同志から怒られそうだが、うるさい。おれにもその時が今日やっと来たんだよ。
ル・シネマ渋谷宮下でのリバイバル上映。この劇場、そんな名前だったっけ。

いやあ。
スカヨハ補正は大いに作用していると思うけど、かなり良かったね。

独自分類の「面白くないけど大好きな映画」の棚にギリギリ入る。(「ギリギリ」なのは、「面白くない」と斬って捨てるにはギャグセンが高すぎたから)

ざっくり言うと、高校を卒業したてのイキりティーンの主人公イーニド(ソーラ・バーチ)が、大人の壁にぶち当たって悩む話。それまでは街で見かける大人たちを小馬鹿にしていたのが、突然そちら側に放り出されて戸惑う様子がリアルだった。

いつも一緒につるんでいた親友レベッカ(スカーレット・ヨハンソン)が、さっさと社会に順応していったり、
これまで通り感情と直結した行動を取っていただけなのに、仕事を一日でクビになったり、
自分を甘やかし続けてくれた父親が、この機に元カノと復縁したり、
卒業してから何もかもおかしい。

ジャケや予告編を見るとソーラとスカヨハの2人主人公のように見えるけど、スカヨハは単なる親友ポジションで、実際は圧倒的にソーラの単独主人公だった。スカヨハ目当てとしては「もっとくれよ!」状態には若干なったものの、ソーラ・バーチがねえ……本当に良かったんだよ。

生意気で面白くてイタくて可愛くて。

「他人とは違う」でい続けたくて、「ふつう」に取り込まれることに必死で抵抗する。青春の黒歴史だねえ。イタい。

ソーラは正直「ウォーキング・デッド」でしか見たことなかったから(めちゃくちゃ陰気な役)、あまりのポップさに目が眩みそうになった。

ストーリーとしては、イーニドがサエないレコードオタクのオヤジ(スティーヴ・ブシェミ)と出会って、友情?だか恋愛?だかよくわからない関係を育んでいく様子が中心になっていく。

そのあたりからは「ああ、そのパターンね」と一歩引いてしまった。この展開は絶対にハッピーにはならない。常にオッサン目線の映画ファンはよく知っているのだ。

ともかく、全体的にビジュアルが好みで、ギャグセンも高く、エモいシーンもあって(来ないバスを待つ老人など)、スカヨハどうこうは関係なく見ごたえがあった。

劇場ではパンフレットが売り切れていたので、即公式のショッピングサイトでポチッた。届くのが楽しみ。しばらくデスクに飾ろう。

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