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レディ・リベンジャー

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ジャンル アクション / サスペンス・ミステリー
製作国 カナダ
製作年 2021
公開年月日 未公開
上映時間 93分
鑑賞 アマゾンプライムビデオ

タイトルC級アクションD級のZ級美女スパコロ

「レディ・リベンジャー」という、元々B級だったのをC級にダウングレードするような邦題(原題「Death Hunt」)。
品のないショッキングピンクに見づらい赤文字タイトルという素人ジャケデザイン。
そしてアマプラ評点は2.0(評価者2名)。

「こんなのいったい誰が観るんだよ!」
と思ったが、いるんだよ。ここに。

まんまと観てしまった。
「戦・闘・女・神・降・臨」……というこれまた超見づらいキャッチコピーが、普段から美女スパコロもの(スパイ・殺し屋もの/造語)を嗜むおれの心を奇跡的にDeath Huntした。

完全に騙された。

まずこれ、おれがこよなく愛する「美女スパコロもの」ではなかった。あらすじを読むと「謎の集団に拉致されたカップルが、孤島に放たれて”人間狩り”の標的にされる話」。うん、事前にちゃんと読んだよ。

でもさ、このジャケを見ながら、このあらすじを読めば、
「ははん、そのカップルの女性が実は腕利きの殺し屋で、謎の集団を返り討ちに遭わせる話ね」
って普通なるじゃない。ブラムハウスの「ザ・ハント」みたいな。

もしもそうならば、仮に世間は嫌いでも、きっとおれは許せるに違いない――そんな大きな気持ちで鑑賞した。

鑑賞したんだが、結論を言うと女性は殺し屋でも元スパイでもなかった。ましてや特別な訓練を受けた軍人などでもなく、何もできない(はずの)ただのセクシーな愛人。追いかけられてキャーキャー騒ぎながらドタバタするだけ。

その彼女がなぜか、途中からミラクル覚醒して女ランボーのように慣れた手つきで悪い連中を全滅させる。
(※今これを読んでいる人は絶対に観ないだろうし、もしくは「既に観た」奇特な人だろうから別にネタバレいいよね)

いや、「悪い奴らに追い詰められた主人公がリベンジする」という構造は普通だけど別にいいんだよ。ド王道だ。

ただ、その構造をなぞる「説得力」はマストでしょう。仮にも敵は普段から人間狩りを楽しむプロだよ。その中の一人は警察官だよ。最終的にやられるのは映画だからわかっているけど、「そんな手強い連中がなぜボコられたか」の説得力は絶対必要でしょう。

結局ね、悪い連中の都合のいいミスとドジ、そして主人公の「一般女性」の不可解な銃器慣れと身のこなしで決着はつく。最後まで、女性が強い背景は語られない。そこは端折っちゃダメでしょう。ダメでしょう!!

……おっと、興奮してしまった。
自分のこよなく愛する「美女スパコロもの」を、ここまで適当にやられるとつい。

1970年代の東映ドラマを彷彿とさせるような棒立ちアクションもひっくるめて、とても2022年製作とは思えないクオリティだった。

制作陣は、この手のジャンルのど真ん中フォーマットである「コロンビアーナ」を一度でいいからぜひ観てほしい。あれこそ「レディ・リベンジャー(復讐淑女)」だ。

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