ジャンル | アクション / バイオレンス / ドラマ |
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製作国 | 香港 |
製作年 | 2024 |
公開年月日 | 2025/1/17 |
上映時間 | 125分 |
鑑賞 | チネチッタ川崎 |
トワイライト・ウォリアーズはエンタメポルノだ
公開から4ヶ月、既に何度もリピート鑑賞する熱狂的なファンも多く、彼らの間で本作鑑賞のことは「入城」とか「登城」とか呼ばれているらしい。
おれ今日、ようやく初登城。
面白かった!
「面白かった」といっても、斬新なストーリーとか、意外な展開とか、アッと驚くようなどんでん返しや、画期的なギミックがあるわけじゃない。
物語自体は極めてシンプル。ザ・王道。
デフォルトどん底からの救いの手、人情、仲間との友情、抗争、裏切り、対決、敗北、喪失、克服、復讐、そして逆転勝利。少年ジャンプで育った男の子なら全員否応なしに感動させられてしまうスイッチがコンプリートしている。そして、このスイッチはちゃんと全部順番通りに押されていく。言葉を選ばずに言う。
これはポルノです。
いいや悪口じゃない。ひとつひとつでは「陳腐」とも呼ばれかねないスイッチも、もれなく決められた順序通りに並べれば「王道」となる。ズルいほどに感動せざるを得ない「ポルノ」も、徹底的にやれば「エンタメの手本」となる。そして「みんなこういうのが大好きだ」ということは、Filmarksであまりお目にかかれない「★4.3」(評価者2万4800!)という評点で証明されている。おれも大好き。
とにかく話が分かりやすいんだよ。
一度観始めさえすれば観客側は一切脳みそを使うことなく、受動的にエンドロールまで連れて行ってくれるタイプ。ずっとテンションは高レベルのまま、終わった瞬間に「ああ、気持ちいい映画だったな」となる。ポルノだ。
最近(?)の作品で言えば、「RRR」なんかそんな感じだったよね。あちらは主人公2人で脚本が複層的な構造になっていたので、ほぼ主人公ロッグワンの視点で固定された本作の方がさらにシンプルで物語に没入しやすかった。
アクションも本当にすごかったね。なんだあれ。物理法則はガン無視の動きで、コンクリートすらぶち抜くトンデモパワーで殴り合う。冷静に見れば、MCUに一歩足を踏み入れたような超人バトルなのに、リアリティは絶妙に残してある。これが現代の香港アクションなのか。
正直、香港映画はここ十数年は観ていないので、「ジョン・ウィック」でもない、「M:I」でもない、なんだか”ちょっと泥臭い”、でも”現代的なスタイリッシュ”な香港アクションが新鮮だった。興奮した。
これはハマるわけだ。
エンドロール後の特典映像が終わって(特典映像付きだった)、明るくなった劇場内を見渡すと、平日の昼間にもかかわらずお客さんは結構入っていてビックリした。みんな、きっと何度目かのベテラン登城者なんだろうな。
おれは「ああ、何度観ても面白いなぁ……」などと、誰に聞かせるでもない小声をつぶやきながら席を立った。
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