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「ザ・クーリエ」(2019)ゲイリー・オールドマンは置き物

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特殊な訓練を受けた最強美女系アクションは大好物なので、個人的にはそこそこ楽しめた。ビル内という閉鎖空間で、殺し屋どもを一人また一人と片付けていく様はこれ系の王道なのでスカッとした。

・・・にしてもストーリーは薄すぎる。ぺらっぺら。
悪者ゲイリー・オールドマンの殺人現場の目撃者を殺そうとする悪者たちと、それを阻止する女主人公の攻防。誰でもわかる通り最後には主人公が勝つ。以上。他に何もない。

ジャケを見るとゲイリー・オールドマンは準主役のように見えるが、豪邸でただ待っているだけの置き物。主人公の悪者退治が終わったらただ逮捕されるだけ。ラスボスですらない。

展開もすべてがご都合主義で冷める。そもそも主人公が仕事でたまたま出くわしたニックを命がけで守らなければならない動機って何? あれだけドンパチやってながら誰も通報しない? 駐車場にずいぶん車が停まっていたようだけど、ビルは無人なの? 屋上にスナイパー?なんのために?

終始そこらへんのリアリティの弱さが気になっちゃってストーリーがほとんど入ってこなかった。結果的にストーリーなど皆無だったので全然オッケーだけど。

とまあボロクソ言ったが、冒頭で書いた通り個人的にはある程度楽しめたのは本当。固いこと言わずに、最強美女が屈強な殺し屋どもをぶちのめすアクション映画としてただ楽しめる同志なら「☆2」はつけられる。

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