告白、あるいは完璧な弁護

いい意味で「まるで再鑑賞」

オリオル・パウロ監督の快作「インビジブル・ゲスト」の韓国版リメイク。

ふだんはオリジナルを観た後の「リメイク」は敬遠する方なんだけど（どうしてもオリジナルと比較しちゃう思考が邪魔）、この手のジャンル（イヤミス）を得意とする韓国作品ということと、オリジナルで超カッコよかったグッドマン弁護士にあたる役を、名作「シュリ」で想い出の女優キム・ユンジンが演じるということで、敬遠より興味が勝った。

あと、アマプラから見放題になった通知が来たしね。これ便利だね。

オリジナル版を観たのが8ヶ月前なので、ストーリーは割と鮮明に覚えていたけど、かなり忠実だったと思う。ストーリーだけでなく、音楽や舞台の雰囲気もよく似ているので、まるで再鑑賞している感覚になった。

そういった意味では、すでにオリジナルを観た人は少し物足りなく感じたと思うし、同時に、これが初見の人なら、高く評価されたオリジナルの脚本の妙を十分に楽しめたはず。

大きく違うのがラストの展開だけど、個人的にはオリジナルの方が潔くてオシャレで好みだったな。いや、もちろん韓国版も、韓国映画らしい「もうひと山作ろう」のサービス精神はしっかり伝わった。ハラハラさせられたし、スカッとしたよ。

ほら。

オリジナルの後にリメイクを観ると、やっぱりこんな感想になっちゃう。

どちらも等しく快作でした。