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フィアー・ストリート Part 3: 1666

更新日:

ジャンル ホラー/ミステリー
製作国アメリカ
製作年2021
公開年月日2021/7/16(NETFLIX配信)
上映時間114分
鑑賞NETFLIX

踏みにじられた者たちの逆襲

足掛け2日で「Part.1 1994」から「Part.2 1978」、本作「Part.3 1666」まで連続で観た。「1」で「ふつう」だったのが徐々に盛り上がってきて「3」で「面白い!」にクラスチェンジした。

これまでの謎がすべてクリアされて、まさしく「最終回」といった感じ。3作トータルでのシナリオが良かったというのもあるが、6時間近くも追い続けたので、登場キャラクターに愛着が沸いたというのも多分にある。

構成として、前半は物語の「元凶」ともいえる1666年の出来事。理不尽な魔女裁判(けっこう重くてリアル)を扱ったストーリーで、ひたすら暗くて気分が滅入る胸糞展開。これだけでも1本の映画になりそうな力の入りようだった。このパートの主人公であるサラが、恋人を守るために「魔女であることを自白する」と告げるシーンは迫真だった。ちょっともらっちゃったなあ。

しかしアツイのは後半。突然「1994 PART.2」というタイトルコールが画面いっぱいに入る。言ってみれば、ここからが「解決編」といったところか。グッとテンションが上がった。

ふたたび1994年の話に戻り、「Part.1」の登場人物たちが、300年にわたる一連の事件に決着をつけるべく奮闘する。

ここからラストまで瞬きも許されないほどの怒涛の展開なんだが、例の木の下に最後の仲間4人が集まって円陣を組むシーンはさすがにグッと来たね。それぞれが、惨めに死んでいった親しい友人や仲間たちを想いながら決意を固める場面。

こういう「踏みにじられた者たちの逆襲」っていう展開は本当にたまらん。これぞカタルシスの塊。もはや「ホラー」だったことを忘れてしまう。

そして、すべてに決着をつけるラストバトルも「4人の知恵と勇気の怪物退治」という感じで楽しかった。殺人鬼たちのバトルロイヤルは素晴らしいアイディア。手を叩いて喜んだ。

「1」を観終わったとき、正直いえば「イマイチ」だった。
「こんなの次も観なきゃダメな終わり方じゃん……」なんてブツクサいいながら「2」に進んだ半日前が懐かしい。

「3」まで観て、3作トータルで非常によくできた「大河ホラー」だとわかった。伏線と回収、ミステリーとどんでん返し、屈辱とカタルシス。振り返れば、約6時間無駄な時間はなかった。全部観てよかったと思う。

ところで、エンドロールで続編の可能性も残すようなカットが入っていたが、さすがにもういい。

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