遺書(ブログ)

大人はしっかり責任をとった。

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大谷メジャー新人王

昨日はファイターズにとって嬉しいニュースが続いた。
最も大きかったのが「中田残留」。これに関しては昨日のブログで熱く語ったのでここではやらない。

今日は、その次に嬉しかったニュース。「大谷メジャー新人王」について。

大谷翔平は、もはや「ファイターズ関連」とくくってしまえるスケールではなくなっている気がするが、この偉業は、ファンの贔屓目なしでも、ファイターズなしでは成し遂げられなかった。

6年前のドラフト会議、ファイターズは「高卒でいきなりメジャー挑戦」という、とてつもない野望を表明した大谷をドラフト1位で強行指名した。

今でこそ忘れかけているが、当時は
「ファイターズは何てことをしやがるんだ」
「少年の夢を踏みにじりやがって」
「話題作りか」
「大人ならメジャー挑戦に集中させてやれよ」

などと、周囲を大きく呆れさせたものだ。

いや、ファイターズファンだって例外じゃなかったぞ。もっと辛辣だったかもしれない。
おれも含め、
「おいおいおいおいフザけんな、まーた大切なドラ1を無駄にするのか!?」
だ。

無理もない。ファイターズはその前年、「ジャイアンツ以外は浪人」と表明していた菅野智之を強行1位指名して「入団拒否」を食らっていたのだ。

そしてこの年も、指名を受けた大谷側の反応は、案の定「入団の可能性はゼロです」とのこと。いわんこっちゃない。

万事休すである。そうか、2年連続でファイターズのドラフト1位は空欄に終わるのか。松本剛、森本龍弥(ドラフト2位兄弟)頑張れ、お前らが実質1位だ。そうハラをくくっていた。

ところがである。

栗山監督を始めとしたファイターズフロントは、何度も何度も何度も何度も、何度も岩手を訪れ、ついには口説き落としてしまったのだ。

喜びより先に、「へ?」と、逆に困惑したのをよく覚えている。
そして、その困惑は徐々に「恐怖」に変わっていった。

あれだけメジャーへの夢を語っていた才能あふれる少年を、大人が寄ってたかってダマして入団させて(当時は本当にそう見えなくもなかった)、ファイターズは責任取れるのか?

不謹慎にも、遠い昔、大学時代バイト先の友人が、お店のお客さんの超美女に手を出して妊娠させてしまった話を聞いたときの感覚を思い出してしまった。オイお前、責任取れるのか?

当時は栗山監督のこの笑顔が、純真な子供をダマす悪い大人の顔にも見えた

以降の大谷の活躍は、ファイターズファンならずとも、誰もが知るとおりである。
そういえばあの友人も、彼女と幸せな結婚をしたと風のうわさに聞いた。

ファイターズは誠意を持って、あの天才を、”二刀流”という怪物に育て上げたのだ。そして約束通り「少年の夢」メジャーへ送り出した。5年かけて、大人はしっかり責任をとってみせた。

あの日、ドラフト指名を受けて困惑していた大谷少年は今、心から「口説き落とされてよかった」「ファイターズでよかった」と実感しているに違いない。

預かった天才を大切に育て、花開かせる使命。
間違いなく、ファイターズだから、栗山監督だからできたこと。おそらくこれに関しては、誰も異論はないだろう。
それが結実したのが「大谷メジャー新人王」だ。

これは大谷がもらった勲章だが、同時にファイターズの勲章でもあるとおれは思う。ファイターズの育成力が大谷翔平に掴み取らせた、誇るべき勲章。これは間違いない。いちファンとして誇りに思う。

もうひとりの怪物

ところで、ファイターズはもうひとり”天才”を預かっている。

そう聞いて、多くのファイターズファンが真っ先に思い浮かべるのは清宮幸太郎だろうが、いま話したいのは清宮じゃない。
清宮どころか、ある意味で大谷もダルビッシュもかなうまい、たぶん50年に1人の天才。

杉谷拳士である。

祝!2019年正月放送の「『とんねるずのスポーツ王は俺だ』リアル野球BAN」に出演決定

彼はまぎれもなくプロ野球界ではとても収まらないほどの”バラエティの超天才”だと思っている。

笑いのセンス、トーク力、発声、度胸、野球で培った動き
どれをとっても、いまのテレビ芸人と張る。
「野球選手にしては」ではなく、ガチでそう思う。

おれは、杉谷がその鍛え抜かれた身体能力を生かして、いつか出川哲朗級のレジェンドになると密かに期待している。

3年くらい前かな、正月番組で本当の彼の”実力”を見たときは度肝を抜かれたものだ。杉谷を知らない家族も、彼の一挙手一投足に大爆笑していた。どうやら彼を若手芸人と勘違いしていたようだ。

昨日の報道では、次の正月にも、その正月番組に出演するという。こんなに縁起のいい話があるだろうか。このオフは、ぜひとも杉谷旋風をお茶の間に巻き起こしてほしい。

ついでに(来オフにテレビに出られる程度には)ある程度、野球で成績を残してほしい。

未来のベーブ・ルースに、未来の出川哲朗。
いまや怪物の巣窟となったファイターズは、大谷と同じように杉谷拳士も大切に育てて、”いつか”バラエティの世界に送り出す義務がある。

そして当然、ファイターズならその義務は果たせると思っている。

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