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【備忘観戦録】中田・野村ダブル復帰戦は9ヶ月ぶり復帰のメルセデスに敗れる(6・04東京ドーム)

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勝利投手 巨人 メルセデス (1勝0敗0S)
敗戦投手 日本ハム 池田 (2勝6敗0S)

中田翔は20日ぶり、野村佑希は実に55日ぶりのスタメンというダブル復帰戦。巨人の先発は、これまた264日ぶりの登板というC.C.メルセデス。このメルセデスが初回から飛ばす。

1番大田泰示に低めストレートを打たせてショートゴロに打ち取ると、続く西川遥輝はすべてストレートで4球三振。3番近藤健介にレフト前へ運ばれるも、この打席で今日の最速152kmをマークした。約9ヶ月というブランクをまるで感じさせない大迫力のピッチング。

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かと思えば、2回以降はスライダーやチェンジアップを交えた立体的な配球に転換。ファイターズ打線を翻弄する。メルセデスはこの後6回表2アウトを取ったところでアクシデント(太もも裏の痛み)によって交代するが、5.2イニングを投げて許したヒットはたった2本。ファイターズはチャンスらしいチャンスももらえず、ほぼ完璧に抑えられた。

ファイターズ先発の池田隆英はといえば、良くも悪くもいつも通りのピッチング。初回に連打を浴び2点を失うが、2回に三者連続三振で三者凡退したところからペースを掴む。3回以降はランナーを出す場面はあったものの、都度丁寧に“処理”して無失点で切り抜けていく。6回表の攻撃時に代打交代するまで、5イニングを投げて失点は初回の2失点のみ。相変わらずの安定感で先発投手としての責務を十二分に果たした。

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5回終了時点で2点ビハインド。6回にマウンドを継いだ河野竜生が、四番・岡本和真から始まる巨人打線を3者連続奪三振し逆転の機運を高めるが、打線の方はどうもピリッとしない。7回1アウトから今日復帰の中田翔が24日ぶりのヒットを打ちベンチを沸かせるも、続く渡邉諒がそれに冷や水を浴びせるかのような併殺打で終わる。

こうして打ちあぐねているうちにその裏、河野の後を継いだ鈴木健矢が重信慎之介に3ランホームランを放り込まれたところで勝負がついた。

8回表に今日復帰した野村がフェンス直撃のヒットを放つも、その裏にダメ押しのダメ押しとなる巨人スモークのソロホームランが飛び出す。9回表はビエイラに三者凡退されゲームセット。

中田・野村の復帰安打を含めチーム4安打。すべて散発では得点にならない。打線の調子は悪くないはずなので、明日の奮起を期待したい。今日はメルセデスが良すぎた、と思っておこう。

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6回河野竜生の三者連続奪三振

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6回裏2点ビハインドの場面で、チームを奮起させるような投球が求められる河野竜生の見事な“快投”。4番岡本から始まる中核打線を三者連続奪三振。打線がなかなか打てない鬱屈した気分をスカッとぶっ飛ばしてくれた、文字通り「快い投球」だった。負けたからと言って忘れてしまうのはもったいない。

まずは岡本。既に15本塁打している強打者にもまるで恐れることなく自信の直球をゾーンへ放り込む。パッと見危ないコースのように見えたが、岡本は球威に押されたのか、これを2球続けてファール。うまく追い込むことができた河野は、2球ボール球を見せて、5球目低めに落ちるカットボールで空振り三振に仕留めた。

そして、本日最終的には猛打賞1本塁打2打点を挙げることになるスモーク。ボール球を見極められて3ボール1ストライクまで粘られるが、ここからタイミングを外すカットボールをゾーンに決め、最後は威力のあるストレートを内角に突き刺して見逃し三振。スモークこの日唯一の凡退。

最後は、言わずと知れたセリーグを代表する強打者・丸佳浩。1球目103㎞のカーブと2球目146kmのストレートで追い込み、ボールを2球挟んで、最後は内角低めに147kmのストレートをズバリ。丸はこれを見逃して三振

この最後の球、アウトがコールされてバッテリーがベンチに下がってもなお、打席で呆然と立ち尽くす丸の姿が印象的だった。斬られた側が斬られたことに気づかない名刀のような切れ味。……ちょっと言い過ぎた。

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