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EMMA エマ

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ジャンル 歴史ドラマ/ラブコメディ
製作国 イギリス/アメリカ
製作年 2020
公開年月日 日本未公開
上映時間 124分
鑑賞 アマゾンプライム

貴重なアニャ&ミアの共演作

2年ほど前に初めて見た「EMMA エマ」が、アマプラで100円セール枠に入っていたので再鑑賞。

ホラーとかサスペンスとかアクションとか、人が1人以上死なないと物足りなく感じてしまう脳だが、実はこのジャンルも大好物だったりする。

ゴシック~ルネッサンス~バロック時代のヨーロッパを舞台に繰り広げる人間ドラマというジャンル。古くは「アマデウス」「マリー・アントワネット」、最近では「女王陛下のお気に入り」なんかがお気に入り。

どれも物語自体は地味だ。この時代の街並みとか建物とか人間(衣装)を見物するのが大好きで、この世界観さえ満喫できれば物語の面白さは二の次、三の次となる。

そういう基準ならば、この「EMMA エマ」も、上記名作と一括りにしても全く引けを取らないほどのクオリティだと(個人的には)位置づけている。

裕福な家庭に育ち、周囲からはお姫様のように扱われているエマ・ウッドハウスを主人公とした物語。作中で場面の多くを占めるウッドハウス邸にテンションがブチ上がる。

細かい細工がされた絨毯、淡い色の壁紙に高そうな絵画が所狭しと並ぶ壁、びっしりと宗教画が描かれた天井。床から壁から天井まで豪華絢爛で、まるで家そのものが芸術品のよう。

そんな世界観で行われるお茶会、舞踏会。何てことのない絵画会(?)の様子までうっとりする。ときどき大きな馬車で町に行って、オシャレな商店でお買い物。道すがら知人に会って「ごきげんよう」。ワケもなくウキウキしてしまう。何おれ、前世はお姫様だったの?

物語は特に面白くはない。

お節介好きなエマが、親友の結婚相手を探しているうちに自分も恋しちゃう……って胸キュンストーリー。物語に関しては、オジサン、なんも言うことはありません(笑)。

この作品で実は非常に貴重だと感じているのは、他でもない、推し女優のアニャ・テイラー=ジョイとミア・ゴスが共演しているという点(この2人はホラー映画「マローボーン家の掟」でも共演している)。アニャは高慢ちきで世間知らずのお嬢様エマ役をこれ以上ないほどに好演しているが、なんといっても注目はエマの親友役のミア・ゴスだな。様子が”いつも”と全然違う。

「自信満々な美女」であるアニャに対して、「自信がなくてドジな非モテ女子」という役どころで、完全にアニャの引き立て役に回っている。

「X」「Pearl」の成功によって、近年は「ドSで狂人で心がなくてエロくて容赦ないサイコ女」役がすっかり板についているが、ほんの4年前はこんな純真無垢な三枚目役もやっていた。

ハッキリ言って、少女マンガ好きか自分のようなヨーロッパ古建築フェチでなければ決して「面白い」といえる作品ではないが、少なくともミア・ゴス信者ならば一見の価値はある。

たぶんミア様、こんな役しばらくはやらないだろうから。

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