バレリーナ

殺気のある韓国スパコロアクション

敵の本拠地に単身で乗り込んできた主人公に対し、
「まあ、座れや」と余裕綽々で応じようとする組織のボスを、ヘッドショット一発で即死させる場面がお気に入り。部下たちの慌てっぷりが笑えた。

評判通り、かなり高水準な「美女スパコロもの」（スパイ・殺し屋もの／造語）だった。

この手のジャンルを大好物とする同志なら、これを観るためだけにNETFLIXに加入しても後悔はない。93分ってのもいいでしょ。おすすめ。
（※同志へ。このほかにもネトフリ限定では「ハート・オブ・ストーン」「KATE」ってのも最近出て評判がいい。これから観る）

特殊な訓練を受けた主人公が、自殺に追い込まれた親友の復讐のために、ドS変態男たちをぶち殺していく内容だが、この手のジャンル映画のストーリーはただのフォーマットなのでどうでもいい。

個人的にはアクションシーンが本当にドンズバだった。格闘シーンもガンアクションも、めちゃくちゃカッコよかった。韓国のアクションは総じて好み。

ハリウッド映画のようにキレイじゃないところがいいよね。

お国柄なんだろうか、殺気が違うんだよな。格闘シーンも本当に殴ろうとしている感が強い（いわゆる「組手アクション」じゃない）。

当然主人公だってボコボコに殴られるし（基本単身なので）、血量も多い。女性だから屈強な男どもには腕っぷしでは敵わないが、女性ならではの華麗な身のこなしで何とか対抗する。ズタボロになって「ああ殺られるか！」ってところからの逆転がスカッとする。

最後ラスボスを追いつめたとき、「あれ？こいつは何で殺されるんだっけ？」と本筋のストーリーを忘れてしまうほどアクションシーンに夢中になれた作品だった。ちょっとイヤミ。