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【備忘観戦録】土砂降りの仙台で伊藤大海が5連勝(7・01楽天パーク)

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勝利投手 日本ハム 伊藤 (6勝4敗0S)
敗戦投手 楽天 岸 (3勝6敗0S)
セーブ 日本ハム 杉浦 (0勝2敗15S)

プレイボールの瞬間から雨が降りしきり、終始強い雨に打たれながらのずぶ濡れ試合。投手はボールが投げにくく、守備にとってはバウンドも変わりやすい最悪のコンディション。それでも両チームともに高い集中力を維持し、最後まで試合が壊れることはなかった。

初回に先制点をもらった先発の伊藤大海は、雨のマウンドに慣れていなかったのか、序盤は不安定なピッチング。初回、先頭の小深田大翔は内野ゴロに打ち取ったものの、2番鈴木大地には四球、続く浅村、島内に連続ヒットを浴びて、いきなり1アウト満塁というピンチを迎えてしまう。しかし、ここはなんとか岡島豪郎の犠牲フライの1点のみに止めることができた。

その後もどんどん雨脚は強くなっていく。2回には先頭に死球を当て、3回は岡島に二塁打を浴びるなど、制球に苦しんでいた。それでも無失点に切り抜けるところは”さすがの伊藤大海”といったところ。

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しかし、さらに圧巻なのは4回以降だった。伊藤は見る見るうちに雨天のピッチングに対応していき、この後二度とイーグルス打線にスキを見せることはなかった。7回まで失点どころか、ヒット1本すら許さなかった。

どんなに調子が悪くても、その場で修正して試合を作るのがエースとはいうが、今日の伊藤は「絶不調」から数イニングで「通常」を超え、「絶好調」にまで持っていった(ように見えた)。「ミスター修正力」ダルビッシュもびっくりの逸材だと確信した。

そんな伊藤が好投を続けている間、4回表に野村佑希のタイムリーによって1点勝ち越し。1-2として、以降はこの1点をめぐる攻防といった展開。

イーグルス岸も調子を上げていき、以降は無失点。試合の行方は、いまだ強い雨が降りしきる8回9回のリリーフ勝負へ。

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8回表ファイターズは一死満塁のチャンスを併殺で潰し、その裏イーグルスも一打同点のチャンスから「大明神の雷(いかずち)」(後述)に遭い無得点。9回もともに無得点で、スコアはそのまま1-2でゲームセット。

とんでもない“土砂降り試合”の勝利はファイターズが手にすることができた。両チームともに極めてタフな試合だっただけに、ファイターズにとって「1勝」という結果は大きい(負けていたら徒労は相当なものだったと予想できる)。これが連勝街道の入り口……になったらいいなと強く願う次第である。

伊藤大海は5連勝で6勝目。新人王争いで、ずいぶん先を行かれたと思っていた早川隆久(楽天)にも、あと1勝と迫っている。

今日は「大明神の雷(いかずち)」がチームを救う

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どちらに転んでもおかしくない土砂降り試合。チーム最大のピンチを救ったのは、今日も大明神・近藤健介だった。

先制点となるタイムリーも見事だったが、ここで語るべきは、なにはなくても8回裏、ライト近藤健介による「大明神の雷(いかずち)」(おれがノリでつけた)だろう。

1点リードの8回裏、2アウトランナー2塁。一打同点の大ピンチを迎えていた。バッターボックスには天敵(と言ってもいいだろう)島内宏明

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打ち付けるように降る大雨の中、投げにくそうなB.ロドリゲスが1球目2球目とボール球を続けた3球目、カウントを取りに行ったストレートがど真ん中に行ってしまう。勝負強い島内は、これを見逃さなかった。

強打した打球はセカンドの頭を超えライト前に突き刺さる。その瞬間、昨日と同じく同点を覚悟した。

「ああ、そりゃそうだよな」「1点差で勝てるわけがない」「最下位チームが楽天に連勝なんて虫が良すぎる」「なんでこんな雨で続けたんだ。審判団一生恨むからな」「逆にここまでよくやったよ」「ドローでも面白い試合だった」「みんなお疲れ!」

昨日のごとく、ネガティブな言葉がこれでもかと脳内を駆け巡る。あの一瞬で、完全に諦めていたおれ。おれほどじゃないにせよ、このシーンを見ていたグラウンド内外のほとんどの人が「あちゃー、やられた_| ̄|○」と、その場に崩れ落ちる思いだったんじゃないだろうか。

しかし、諦めていない奴が一人いた。ライト近藤健介だ。昨日もチームのピンチを守備で救った大明神だ。

近藤はライトに勢いよく迫りくる打球を、後逸も恐れずに猛前進。ワンバウンドしたボールを確実に捕球すると、思いっきりホームへ投げ込んだ。全速力で三塁を回る俊足ランナー小深田。ボールは矢のような低い弾道で、ホーム前で待つ石川亮のミットに突き刺さる。走り込んできたランナー小深田は左手でホームを掴みに来る。そうはさせじと、捕球した石川は逆向きにジャンプをするようにタッチした。

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アウト!!!!!

審判も興奮したのか、かなりのオーバーアクションでゼスチャーする。ホームで悔しそうにうなだれる小深田。

大袈裟に言うと、全身鳥肌が立った。グラウンドは大雨。雨を切り裂いて、小深田を撃ちぬいた近藤の送球は、まるで雷のようだった。

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昨日は「空飛ぶ大明神」、
今日は「大明神の雷(いかずち)」がチームに勝利をもたらした。

これを書きながら、パテレで何度もリピートしているが、何度見ても鳥肌が立つ。最高のプレーだった。

たぶん半年後に見ても立つんだろうな。鳥肌。

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