イカゲーム シーズン2（NETFLIXドラマ）

クリフハンガーが下品だぞ

2022-23は「ロード・オブ・ザ・リング」、23-24は「ハリー・ポッター」と、シリーズものぶっ通し鑑賞で年を越すのが恒例となってきた。今年24-25は楽しみにしていた「イカゲーム season2」をあえて我慢して大晦日まで取っておいた。

全7話完走したのが、明け午前3時頃。
結果、正月からモヤッとさせられてしまった。

もうね、いくらなんでも終わってなさすぎでしょう。完全に途中。「起承転結」の「転」でぶった切られた感じ。

いや、シーズン制の海外ドラマっていうのは、得てしてそういうもんだってことは知ってる。だとしてもだ。普通はシーズンごとにもう少しスッキリきれいに決着をつけるもんでしょう。それが作り手のマナーであり、腕の見せ所じゃないか。

とにかく、次シーズンへつなげるクリフハンガーが下品。これだけは強く言っておきたい。

おれはなぜこんなにも怒っているのか。更年期か。違う。
めちゃくちゃ面白かったからだ。

なにこれ。大ヒットしたシーズン1のただの繰り返しではなく、「運営組織の謎」と「組織へのリベンジ」といった視点に主題を移して、ちゃんと進化している。

ド直球に斬新なデスゲームの駆け引きにハラハラしたシーズン1から、「こいつら全員ぶっ潰してやる！」へと昇華させている。「こいつは生き残るんだろうな」というキャラが早々と死に、死亡フラグをビンビンに立たせているキャラがしぶとく生き残る。予期しない縦横無尽な展開も望むところ。いいじゃん！

終始ワクワクしながら楽しむことができた。最終話（7話）に入るまでは。

7話に入って早々に気づきだす。「あれ？ これあと数十分では決着つかないぞ？」。そして、案の定何一つ伏線を回収せぬままエンドロールが流れたとき、テレビに向かって結構大きな声で「そこで終わりかい！」とツッコんだ。

すなわち2025年、おれが最初に発した言葉は「そこで終わりかい！」になってしまった。許さない。

製作側の罪悪感の表れか、一応最後に「シーズン3は2025年に配信」と注釈が出る。いや、言うならせめて大雑把にでも時期まで言及してほしかった。春か？ 夏か？ まさか冬じゃないだろうな。2025年は始まったばかりだ。しんどい。

おれたちは、このモヤモヤをいつまで胸にしまっておかなければならないのか。頼むから、配信日が決まったら早めに発表してくれよな。

おっと、感想のつもりが、クレームの投書みたいになってしまった。

シーズンまたぎのクリフハンガーが下品すぎたのと、ドラマが面白すぎたのが悪い。シーズン3、期待してます！