遺書(ブログ)

再生は止めない!

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アマゾンプライムビデオの新作レンタルに『カメラを止めるな!』が挙がっていたので、深夜に観た。

アマゾンプライムにはもう5年以上加入していたが、新作レンタル(有料)をVODで観るのは、実はこれが初めてである。

新作が1本500円と高価なのと(TSUTAYAなら4本借りれば1本あたり250円)、「48時間以内」という時間制限が壁になっていた。
48時間以内に全部観られる自信が持てない。
おれはレンタルDVDの場合、余程引き込まれる映画でなければ、何度かに分けて観るタイプである。集中力が中学生並みであるせいか、実際一気に観た実績は少ない。

ただ昨夜はちょうど眠れなかったし、上映時間も95分と短めだということで、衝動的に初めてポチッてしまった。「チャリーン」と、インターネットの闇の中に500円玉が落ちていく音を聞いた、そのきっかり95分後である。

画面の前には鳥肌を立てて、少し涙目のおれがいた。

いっさい再生を止めることなく、一気観してしまった。
夢中になって、画面からまったく目が離せなかった。

ネタバレ厳禁映画なので、細かい感想は言えない。
結論だけをいえば、評判通り。近年稀に見る面白い映画だった。
ちょっとだけ踏み込んだ感想を言えば、”作り手”として、心が熱くなる映画だった。

まったくジャンルは違うが、原田眞人監督の『クライマーズ・ハイ』と同種の高ぶりを感じた。
もっとわかりやすくいえば、『クライマーズ~』には及ばないものの、ドラマ『下町ロケット』が目指すような爽快感がこの映画にある。

世の中には、「ここでもう少し頑張ったところで……」という場面が多いものだ。

特に”映画製作”や『クライマーズ・ハイ』の舞台となっている”新聞社”、『下町ロケット』でいう”製造業”では、それが顕著だ。

いまは80%のモノを倍の労力をかけて100%に引き上げるより、80%のモノを倍作ったほうが喜ばれる世の中。
頑張ったところで、結果的に20%のための労力はまったくの無駄に終わることは少なくない。

それでも熱意ある作り手は、100%どころか、120%、200%を目指して何倍もの労力をかける。極限まで仕上げようとする。
多少のトラブルがあっても、安易にゴールを手前に引き寄せたりはしない。

彼らを突き動かすものは、「俺が作っているんだぞ」というプライドであったり、単純に「自分が納得できるものを作りたい」という自己満足かもしれない。

いずれにせよ、後悔せずに生きていきたい。そう思っている。
生き方の問題だ。

常に「100%」を目指す生き方。
「より多くの80%」を作り続ける生き方。
どちらも正しい。

しかし個人的にいえば、フリーランスになった今、おれは常に前者で目指すべきだと思う。たとえ、そのせいでクライアントに掃き捨てられたとしても。

たった500円で、そんな気持ちを喚起させてくれた『カメラを止めるな!』に感謝したい。

笑って、熱くなって、少し泣けた、いい映画だったぞ。

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