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【備忘観戦録】”ダルの再来”を思わせる伊藤大海の鮮烈デビュー(3・31札幌ドーム)

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ファイターズ2020年ドラフト1位の伊藤大海のデビュー戦。初回いきなり西武の1番2番を連続三振に切って取り上々の幕開け。5回に西武 呉念庭にソロホーマーを打たれたものの、きっちり6イニングを投げ被安打4、1失点8奪三振というルーキーとして100点満点、いや、それ以上あげたいくらいの素晴らしい内容だった。
しかし。打線はとことん勝負弱く、4度の満塁機でもまるで呪いにかけられたようにここ1本が出ない。特に最終回ノーアウト満塁、誰もがサヨナラ勝ちを確信した場面で大田泰示が三振、代打・清水がゲッツー……という終わり方はファンに大きなトラウマを残した。負けに等しい引き分け。

絶対的エース誕生……の予感

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幕切れがあまりにトラウマ的で上書きされやすいが、それでも“ダルの再来”を思わせる伊藤大海の鮮烈な初登板は忘れられない。
圧巻は3回と4回の連続三者凡退。伸びるストレートと鋭く曲がるスライダー、そして時折投げる人を食ったような変化球で、好調の山賊打線をまるで寄せ付けなかった。背中から見ていると、まるでダルビッシュがアメリカから帰ってきたかのような錯覚に陥った。次の登板が楽しみ。

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