遺書(ブログ)

鬼のいぬ間に選択。

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土日は朝、目が覚めると家に誰もいない、なんてことがすっかり多くなった。
娘が小さい頃は、今日はどこに遊びに行こうか、どこにお買い物に行こうか、なんて提案を受けながら、「ええ?…今日は疲れてるからちょっと」などと断っていたのはおれの方だった。

今では娘も中学生になり、試験前だからと朝から塾に行き、かみさんはヨガや美容院、お友達とカフェなど、自分だけの時間を楽しんでいる。

おれには、あの頃いくつかあったはずの「土日の過ごし方」の選択肢はもうない。
そして当然、選択肢をないがしろにしていたあの頃にはもう戻れない。

まあプロ野球のシーズン中であれば、デーゲームを観戦しているうちに夕方になって家族が揃うのだが、すっかりオフシーズンになった今は、それすらもない。

仕方ない、やるか。

ということで、気になっていたクローゼットの整理をしていたら、こんなものが発掘された。

とてつもない数の「ゲームブック」だ。数えたら45冊あった。

「ゲームブック」とは、読者の選択によってストーリーの展開と結末が変わるように作られ、ゲームとして遊ばれることを目的としている本である。(Wikipediaママ転載

1980年代、コンピュータもRPGもない時代、当時の中高生の間で大ブームになった。おれも中学生の頃けっこうハマったなあ。

そうだ、思い出した。
遠い昔の仕事で、このゲームブックについての記事を書くのに、ヤフオクやらブックオフで大量に集めたんだった。

気になって検索してみたら、またその記事は存在していた。

「忘れじの80’sカルチャー「ゲームブック」が復活の兆し!?」
http://media.excite.co.jp/News/weekly/040309/topics.html

その昔、「週刊!エキサイト エキニュー総研」の連載陣に加わっていた

記事の日付を見ると2004年、なんと15年近く昔だ。
インターネットってすげえな。
そして、うわっクソ懐かしい

「マッキー研究員」とはおれのことである。プロフィールにはこうあった。

三度のメシより理屈が大好きな理論派研究員。たとえ相手が小学生でも、あらゆるディベート技術を駆使して論破するぞ。自慢のスクエア眼鏡がキラっと光れば反撃のサインだ。気をつけろ!

マッキー研究員
ちなみに会社に内緒の”闇営業”だったので、イラストは本人に似せないように作ってもらった。

・・・恥ずかしい
当時は駆け出しで、キャラ付けに懸命になっていたのが痛々しく恥ずかしいが、いま見ると懐かしさがはるかに勝つ。

すっかり読みふけってしまった。
読める。15年経ってもちゃんと読めるぞ。なかなかのもんだ。
15年後のおれ自身がいうんだから、上から目線でオッケーだ。

荒削りだが、ただの説明に終わらない。
興味のない読者でもなるべく飽きさせないよう、随所にボケを入れる姿勢、キミ(おれ)伸びしろあるよ。実際は大して伸びなかったけどな!

エラいもんで、記事を読み切ると実際にゲームブックをやりたくなってきた。
クローゼットの奥から大量にゲームブックが発掘されたのもなにかのサインかも知れない。

そうだ。人生は選択肢は多いほうが楽しい。
休日にソファの上で口を開けてボーッとテレビを見てるしかないなんて、悲しすぎるじゃないか。
当時、面白いゲームブックのバロメータは、”行動の選択数”だった。

そしていま、1つしかなかった「おれの休日」の選択肢が2つに増えた。

  • クローゼットの整理を続けるか。→【1】へ
  • ゲームブックを始めるか。→【2】へ

迷うまでもない。

2だ!
2だ2だ2だ2だ2だ2だ2だ2だ2だニダ!

【2】へ進むおれ。
うおおお、あるぞ。目の前にはゲームブックが45冊もある!
つまり45もの選択肢が一気に拡がった。興奮する。
選択肢があるってこんなに素晴らしいことなのか。

さあて、どのゲームブックを始めようかな。(ワクワク)

“どれが最初に相応しい作品か”をデスクに並べて選抜していたその時である。

かみさんが帰宅した。

「ええええ!? なにこれクローゼットどうなってるの???(怒)」

その瞬間、目の前に拡がっていた無数の選択肢は、バブルのように破裂した。

【1】へ進む。

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