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【備忘観戦録】伊藤大海ハム新人タイの6連勝で佐々木朗希を撃破(7・09 ZOZOマリン)

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勝利投手 日本ハム 伊藤 (7勝4敗0S)
敗戦投手 ロッテ 佐々木朗 (1勝2敗0S)

マリーンズの先発は佐々木朗希。個人的にはなるべく早くスターとして輝いてほしい選手(つまりファン)ではあるが、相手投手が5連勝中の伊藤大海とあってはそうはいかない。

伊藤は初回から絶好調。1回1アウトからボテボテの内野安打を許すも、残り2人は連続奪三振。以降7回を投げ切って、マウンドを降りるまで結局安打はこれ1本。鬼門の90球を超えた6回7回から、やや制球に苦しんだ様子もあったが、勝負どころはギアを上げてきっちり処理できた。7イニング、今季最多の121球を投げて、被安打はたったの1。3四球もそれぞれ散発(?)で、2回からマウンドを降りる7回までマリーンズ打線に付け入るスキすら与えない完璧な投球だった。

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一方、マリーンズ先発佐々木は序盤から150㎞台後半のスピードボールでぐいぐい押し込むパワーピッチング。時折投げる変化球の切れ味もすさまじい。直球と同じようなスピードで、打者の手元に来るといきなり曲がる、落ちる、逃げる。プロの実戦マウンドを見たのは今日が初めてだが、「こいつはやっぱり怪物だ」と改めて思い知らされた。

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ただ、佐々木はまだ自分のポテンシャルを制御できていないのか、制球は甘かった。今日の試合では、ファイターズ打線にここを突かれた。

徹底的にボール球を見ていく方針だ。微妙なボールには手を出さず、有利なカウントにして甘い球が来るのを待った。そして待てば実際に来た。

2回2アウト2塁3塁のチャンスで、淺間大基は追い込まれながらも平行カウントまで粘り、甘くなった6球目のストレートを強打。2点タイムリーで佐々木にプロの洗礼を浴びせる

こうなるとファイターズのペース。佐々木にさんざん球数を投げさせて、3回にも(得点には結びつかなかったが)2安打、5回には四球と2安打を集め、これにエラーが絡みさらに2点を追加。この回で佐々木をKOした。

ファイターズはこの後も7回(高濱祐仁のソロHR)、8回と小刻みに点を追加し、リードを6点に広げる。8回裏B.ロドリゲスが渡邉諒の悪送球で1点を失うが(自責点0)、9回は石橋を叩く継投でマウンドに送った守護神・杉浦稔大がゼロに抑えてゲームセット。

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当然、今日も伊藤大海が勝利投手となり、6連勝(正確には”6試合連続勝利”)で7勝目

ファイターズは今季最多タイ、(たしか)3度目の3連勝。明日はエース上沢でチーム4連勝の壁を破る。

アーチスト高濱、”真の守護神”杉浦、エッちゃん

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理想的な展開過ぎて、「このシーン!」というのが思いつかない。しいて言えば7回髙濱のソロホームランの打球角度と滞空時間。これは凄かった! 45度近くの高角度で打ち上げられた高いフライが、約7秒をかけてレフトスタンドへフワリと着弾。ボールに羽でもついているんじゃないかというほどに飛んだ。いや翔んだ。

あとは9回、チームメイトのミスを見事に帳消しにした”真の守護神”杉浦稔大。ヒットと、守備固めに入った中島卓也の送球ミスにより無死1塁2塁のピンチ。しかしその後、杉浦は後続を2者連続三振に斬って取り、さらに最終打者を危なげない内野ゴロに打ち取り、事なきを得る。これによりチーム、中島卓也、ファン、いろんな人が救われた。

あとマリーンズのエッちゃんことエチェバリアの超絶技巧プレー。「これぞメジャー」という痺れるプレーで近藤健介のヒットを1本捕られた。他でやれ。

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