マッキー本田

遺書(ブログ)

【備忘観戦録】●好投立野を援護できず3連敗(10・24 ZOZOマリン)

更新日:

勝利投手 ロッテ 石川 (6勝3敗0S)
敗戦投手 日本ハム 立野 (4勝3敗0S)
セーブ ロッテ 益田 (3勝6敗38S)

今日は個人的に今季初めてのマリンスタジアム観戦だった。日曜日で内野席チケットが取れなかったため、約3年ぶりの外野ビジター席観戦。座席がレフトポールの真下の最前列と良席だったので、試合には負けたが別次元で楽しめた。

内野席は選手と近く戦況も比較的把握しやすいが、外野席はとにかく眺めがいい。しかも最前列で遮るものがないので球場のすべてが見渡せる。前方を見れば遥か遠くバッターボックスへつながるレフト線

撮影:マッキー本田

後方を見上げれば仲間(ファイターズファン)たちの顔が並んでいる。基本的にビジターの内野席観戦がメインなため、「まわりがすべてファイターズファン」という状況がない。自分が手を叩けば隣も手を叩く、悔しい場面では一緒にため息を漏らす。言葉は一言も交わすことはないが、知らない無数の仲間たちと一喜一憂できるのは、ビジター外野席ならではだ。そんなことを久しぶりに実感できた。

左翼手に近いのもいい。ファイターズのレフトと言えば西川遥輝だ。走る姿、投げる姿、守っている姿、打球を捕る姿。滅多に後ろを向くことはなかったが、背中から眺めているだけでも絵になる。思わず夢中でシャッターを切ってしまった。

撮影:マッキー本田

そして向こう岸(一塁側~ライトスタンド)を見渡せば、白い「壁」のようなマリーンズファン。今日はマリーンズファン限定で応援ボードが配布されていたらしく(ファイターズファンはもらえなかった)、会場アナウンスとともに観客全員が掲げたシーンはド迫力だった。

撮影:マッキー本田

小便ちびるほど威圧的だった。ただでさえ少ないファイターズファンをさらに収縮させるほどの熱気。マリーンズは「51年ぶりのマジック点灯」だ。半世紀分の盛り上がりを肌で感じられただけでも貴重な体験だった。

試合は負けた。

先発立野和明の6回2失点という好投も虚しく、ファイターズ打線はマリーンズ先発の石川歩に手も足も出なかった。

試合として盛り上がったのは最後くらいかな。9回表、0-3と完封目前で、マリーンズは手堅く守護神・益田直也をマウンドに送った。

松本剛が三振に取られた後、西川遥輝が四球出塁し、すぐさま盗塁を成功させたところで空気が変わった

撮影:マッキー本田

2ヶ月ぶりの出場となる渡邉諒が三遊間を破り1アウト1塁3塁。ここで四番近藤健介のセンター前へのタイムリーヒットでまずは「完封阻止」

撮影:マッキー本田

まだ終わらない。さらに髙濱祐仁が続きさらに1点追加。「近藤が打てば高濱も打つ」の法則で1点差に詰め寄る。なおも1アウト1塁2塁。流れはこちらにあり。

隣を見ると、石井一成ユニを着た高校生くらいの青少年も肩を入れながら拳を握り締めている。逆側を見ると妙齢の女性が、何かを書き込んだホワイトボードを祈るように掲げている。背後からはファイターズファンの波のような拍手の音が聞こえてくる。おれも手が痛くなるほど手を叩いた。

結果は前述したとおり、その後は老獪な益田の術中にはまってゲームセット。負けた。引き分けを挟んで3連敗。

撮影:マッキー本田

それでも本当に楽しかった。9回のあの攻撃だけで野球観戦の醍醐味を存分に思い出させてくれた。完全にハマった。

隣の“カズナリ青年”は心から残念そうにユニホームを脱ぎ、それをカバンに詰めていた。両手で握手してあげたい衝動に駆られたが、ご時世的にやめておいた。

来年はまたマリンの外野ビジター席を取ろうと思う。その頃は隣の”仲間”とハイタッチくらいはできる世の中になっていれば嬉しい。

特になし

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