マッキー本田

遺書(ブログ)

ファイターズ2021年未曽有の大ロスについて

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大田泰示のDeNA入りが正式発表されて2日後の今日、西川遥輝のイーグルス移籍のニュースが届いた。

11月16日に大田泰示、西川遥輝、秋吉亮の3選手の「ノンテンダー」が発表されていたから、驚きはしなかった。「日本一のライト」(おれが勝手に言っているだけだが本当にそう思っている)と「ファイターズ史上最高のリードオフマン」「シーズン70試合投げられる鉄腕リリーフ」が市場に転がってるんだ。誰かが拾って当然だろう。秋吉だってきっと時間の問題だ。

驚きはしなかったが、ノンテンダー発表のときとは一味違うショックに呆然となった。わかっていたはずだったのに「またか」「この連鎖は終わらないのか」と、気が遠くなる絶望感に苛まれた。

ファイターズファンは今夏、不動の四番であり長らく「ファイターズの顔」だった中田翔を無償トレードで”失って”いた。

思うような成績は残せなかったがファンの支えだった斎藤佑樹も谷口雄也も、「札幌ファイターズの正捕手」鶴岡慎也も引退した。ファンが愛した栗山英樹監督も勇退し世界(侍JAPAN監督)へ飛び立った。

プロ野球の世界は、オフシーズンになれば、何人かの選手との別れがあるのは当然だ。別れを惜しみつつ、新監督や新入団選手との出会いを喜ぼう……なんて、例年通り大人になってそう切り替えたかったが、今年はそんなタイミングすら与えてくれない。ちょっと多すぎた。ノンテンダーは、文字通りファンに優しくなかった。(「tender」=「優しい」「入札」)

おれが知る限り、この2021年オフは球団史上最大の群発ロスが起きている。なかでも中田翔からの主力3選手(大田、西川、秋吉)ノンテンダーの流れが異例すぎた。大袈裟な言い方をすれば、2022年のファイターズは、これまで応援してきたファイターズとまるで違うチームになる。

円満(?)に引退した選手や、勇退した栗山監督はともかくとして、たしかに中田を筆頭にした4選手に関してはそれぞれにそれぞれの理由があった。

中田にはどうやら本当に問題児として手を焼いていたんだと思う。球団としては「中田を残すか、その他(真面目に取り組んでいる)選手の環境を取るか」というところまで追い込まれての決断だった。ファンは傷ついたが、選手はのびのびプレーできるようになったし、中田は野球を続けられた。よかったじゃないか。

大田はライト守備は天下一品だが、打撃にムラがありすぎる。ファイターズに移籍してきて5年、一線で活躍し続けて人気も高いが、今年のようなことがあると1.3億では背負っていけない。強力な助っ人も入れたいし、鼻息の荒い若手に枠も空けてやりたい。仕方ない。

生え抜きのスターである西川は、この8年で唯一「悪かった」今季も出塁率は.362とリードオフマンとしては十分で、「戦力構想外」は無理があるが、いかんせん年棒が上がり過ぎた。ずっと言われ続けている「肩の弱さ」も新庄新監督とは相性が悪そうで、残留してもベンチウォーマーになってしまう可能性は残る。そうなると「億」の年棒はいかにもコスパが悪く、手放してしまうのも仕方がない。

スワローズから移籍してきて3年間、抑えに中継ぎにと状況を選ばずリリーフを引っ張ってきた秋吉も、もちろん老け込む年齢ではない。昨年は悪かったが、今季後半には秋吉らしい投球も戻ってきた(10試合 防御率2.70)。来季に復活を賭けたいところだが、今年ファイターズは若手投手陣が急激に育ってきており、出番は約束できない状況。仕方ない。

いずれにせよ、この4選手に共通するところは「まだ一線で活躍できる能力がある」ということだ。ファイターズでは「構想外」なんだから、欲しがる別の球団で活躍するのが一番じゃないか。しかも、ただの「構想外」ではなくて、高年棒を発端とした球団の経営にも絡んでいる。ファンがいくら騒いでも無力だ

よかった。仕方ない。仕方ない。仕方ない。ファンは黙っとけ……。

うるせーわかってるわ!!!
仕方ないに決まってるだろ!!!
そこじゃねえんだ!
わかった顔で当たり前のことを鼻を膨らませながら語るな!

突如、物わかりのいい大人マッキーをぶん殴るように、やんちゃマッキーが叫ぶ。

コスパ、球団経営、出場できる環境、選手にとってベストetc……! そこじゃねえのよ!

そんなのわかってんのよ。どうにもならないの。大人マッキーよ、そんな正論で説得してくれるなよエラソーに。

そっとしておいてほしいのに、移籍が決まるごとに記憶の断片が甦ってくるんだよ。

「でたーーーゴーンヌっ大将のホームラン最高!」
「タイシ脱げ脱げ!」「ハルキ走れ!」「アモーレくる?ドキドキ」

もう二度と、そんな最高な瞬間が訪れないことに、大きなショックを受けている。悲しんでいるファンはみんな、ただ悲しんでいる。悲しんでいるしかできない状況に、ただ打ちひしがれている。大きく変化しようとしているチームにアレルギー反応が起きている。この症状は絶対に止められない。

SNSを見ると、そんな感情を押し殺しながら、
「がんばれ」「他のチームに行っても応援するよ」「いままでありがとう」
なんて健気な声が聞こえてくる。

中田もヘイトの真ん中でもがいて頑張っているし、大田も西川も、まだ決まっていない秋吉も、新しい環境で頑張るに違いない。

本当に頑張らなきゃいけないのは失った側のファイターズファンなのに、唇を嚙みしめながら(おれからはそう見えている)声援を送るファンを見ると泣けてくる。

誰が悪いということはないと思っているが、敵が必要ならば叩けばいい。つぶやきで少しでも晴れるなら、思う存分嘆いていい。おれのようにじっと痛みに耐えてもいい。

おれは30年来のファイターズファンなので、移籍してしまった選手を手放しで”応援”することはできないだろうが、この未曽有の2021年大ロスにともに見舞われた不憫なファンは心の底から応援する。

ハムファン頑張れ。

中田と大田と西川はハム戦以外で頑張れ。

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