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「荊棘(ばら)の秘密 」(2016)/全員気持ち悪くて、全員悪い。

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昨年頭、「パラサイト」による韓国映画第二次マイブーム期に、アマプラでマイリスト登録していた映画をようやく観た。

「オールドボーイ」「お嬢さん」「渇き」のパク・チャヌクが脚本を手掛けただけに、”期待”を裏切らない後味悪い系復讐サスペンスだった。鑑賞後、口の中に血の味が残るタイプ。

この手の韓国サスペンスは、とにかく登場人物が全員気持ち悪い。変な価値観の人が変な価値観の人と衝突し合って、最悪な事件が起こる。

娘の行方不明を選挙の武器に使う父親。
地元出身じゃないからといってまともに取り合わない警察。
イジメが常軌を逸しているクラスメイト。
生徒の父親と不倫する女教師。
それを盗撮して強請る生徒も。

全員気持ち悪くて、全員悪い。

唯一まともだったのが主人公の母親なんだが、彼女も真相が浮かび上がっていくごとに徐々に狂っていく。最後には登場人物の中で最悪な狂人に変身し、当然のごとく手加減のない最悪の結末を迎える。

大好物だ。

見る見るうちに顔色が悪くなって、目つきが鋭くなっていく母親役のソン・イェジンの演技が良かった。

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