遺書(ブログ)

Twitterで野球観戦が100倍楽しくなった

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現在の時刻は15時。
あと3時間の過ごし方がわからないので、久しぶりにブログを書くことにする。
仕事がないわけではないが、3時間後に思いを馳せると、とてもやる気が起きない。おれはこの日を5ヶ月も待っていたのだ。

で、3時間後に何があるか?

プロ野球の開幕戦である。わが日本ハムファイターズが本拠地札幌ドームにオリックス・バファローズを迎え入れて戦う。

たかだか年間143試合のうちの1試合に過ぎないのだが、開幕戦はやっぱり特別だ。
開幕セレモニーの開催や、他ではもらえない来場プレゼントもあるとのことだが、それは個人的には大したことじゃない。

待たされた待たされて、やっとこの日を迎えたという4万人のファンが発する凄まじいほどの放熱感。
テレビで芸人に仕掛けるような巨大風船が、轟音を上げてパンパンに膨れ上がっている状態。小さな針で一突きすれば、今にも大爆発を起こしそうだ。
あの独特な雰囲気は、開幕戦でないと決して味わえない。

東京住まいでも十二分にファイターズを楽しんでいる方だが、毎年この日だけは札幌のファンに激しく嫉妬する。

Twitterでつながっているフォロワーには北海道の”仲間”(敢えてそう呼ばせてもらう)が多いが、是非ともこんな道外民の思いも背負って、思いっきり楽しんでほしいと思う。

それにしても、個人的にもここ数年でプロ野球の楽しみ方が大きく変わった。

白状すると、数年前までファイターズとの関わりは、ほとんど夜のスポーツニュースと新聞のスポーツ欄だけだった。

勝てば嬉しい。新聞の結果欄を眺めて、好きな選手がヒットを打つ、または好きな投手が勝利投手になると嬉しい。最終的に優勝したら人知れず歓喜する。それだけだった。

なぜなら、まわりにファイターズファンがいないから。
嬉しくても伝える相手がいない。
「あそこで陽岱鋼のホームランが出たのがデカかったよな」……そんな話題を共有できる同志がいない。そうなると、試合を観る意味が限りなく軽薄になる。
したがって、わざわざ3時間もかけて試合を観る必要がない。

ただ勝てば嬉しい。負ければ悔しい。
当時のおれは、ただファイターズの勝利を願うだけの”結果ファン”だった。

そんなおれが、ここまで試合にのめり込むようになった理由は、他でもないTwitterの存在だ。

ファイターズ専用アカウントを作って、タイムラインでファイターズファンの声を眺めながら、テレビ(パソコン)で試合を観戦する。

若い人たちにとっては当たり前の楽しみ方なんだろうが、50を前にしたオッサンにとっては非常に衝撃的だった。

楽しい。
ファイターズの選手が打てば、タイムラインがワッと盛り上がる。投手が相手から見逃し三振を奪えば、その選手を”推し”としているファンの喜ぶ顔が本当に見えてくるようだ。
ときどき、やや乱暴な野球論や、耳をふさぎたくなるような野次も聞こえてくるが、個人的にはそれも心地いい。

歓声も野次もすべてひっくるめて、そこはまさしく球場だ。
家に居ながらにして、現地観戦している感覚になれる。

ファイターズのファンになって30年超、ただ孤独に一喜一憂するしかなかった身としては革命的なことだった。
今では、タイムラインの”仲間”の声も聞こえてくるし、おれの歓声も誰かに届く。ファイターズを核として、喜びも悔しさも分かち合える仲間がいる。

もちろん、ここでいう”仲間”は、いわゆる友達とはちょっと違う。
住んでいる場所も、生きている世界も違う。誰一人として、顔も年齢も知らない。家庭や健康の悩みを打ち明けることもできなければ、金の貸し借りもできない(笑)。

しかし、逆にこの関係性は、現実の友達とは築くことができない、かけがえのないものに思う。

相変わらず自分語りになってしまったが、万が一、ここまで読んでくれたフォロワーがいるとしたら、心の底から感謝を伝えたい。

仲間になってくれてありがとう。
これから143試合をともに一喜一憂し、半年後には一緒に日本一の美酒を味わおう。

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