J SPORTS

遺書(ブログ)

【備忘観戦録】つながる打線による大量援護で伊藤が3連勝(6・16札幌ドーム)

投稿日:

勝利投手 日本ハム 伊藤 (4勝4敗0S)
敗戦投手 広島 九里 (5勝4敗0S)

ファイターズ先発伊藤大海がエースの投球をし、打線がよく繋がって圧勝した試合。

3回表2アウト、石川亮と淺間大基を塁に置いて近藤健介、王柏融の連続タイムリーで2点先制。6回にも石川の見事なスクイズなどで2点追加。7回には4安打(と四球)のつるべ撃ちで4得点のビッグイニング。7回までに8点と試合を決めた。

ファイターズの伊藤は6回まで投げ4安打8奪三振、失点はエラーがらみの1点のみ(自責点ゼロ)。7~9回は河野竜生(17試合連続無失点)、井口和朋、そして(大量リードとはいえ)9回に帰ってきた秋吉亮が無失点に締めてゲームセット。

伊藤はこの試合で「伊藤大海が始まった」宣言をしてから3連勝。交流戦最多勝および最優秀防御率(0.90/De濱口遥大とタイ)を獲得。

本当にあの日から伊藤大海は始まっていた。

J SPORTS

石川亮、魂のスクイズ

J SPORTS

伊藤大海を3連勝に導いた捕手・石川亮は言うまでもないが、今日も打者・石川亮の活躍がめざましかった。

3打数2安打1犠打2打点1得点。8得点のうち3得点に絡む大活躍

その中でも、6回表、チーム4点目となる貴重なスクイズは憶えておきたいと思った。あれで勝負が決まった。

最終的に7点差圧勝という結果となったが、6回表、石川亮に打席が回ってきたときは1-2とリードはわずか1点のみ。まだまだ勝負の行方はわからない状況だった。

1アウトでランナーは2塁3塁。有利なシチュエーションだが、逆に「絶対に得点しなければならない場面」。次がピッチャーの伊藤大海の打順だけに、なおのことプレッシャーは石川の背中に重くのしかかっていた。

内野は前進守備。相手は1点も許さない構え。スクイズ徹底警戒の中、絶対に転がしたくない投手コルニエル。しかし意識しすぎたのか、3球目が高めに大きく外れ、捕手がこれを後逸してしまう。3塁ランナー渡邉諒がホームを踏み、ラッキーな追加点を得ることができた。

変わって1アウト3塁となったバッター石川。まだ2点差、チームとしても3塁ランナーは絶対に残したくない。もしも石川が凡退して2アウト3塁になったら、好投の伊藤には代打を出されるだろう。1点もらっても「絶対に得点しなければならない場面」は変わらない

「ぜってー打つ!」という石川の面構えがおれは好きだ(打っても打たなくても)。この時の石川も、そんな面構えでピッチャーを睨みつけていた。

J SPORTS

打つ気満々の顔。やっぱりヒッティングなのか?

……と、その顔を見た相手が思ったか思わなかったかは知らないが、投げた瞬間に石川がバント姿勢に切り替えて、投手前に転がしたとき、ピッチャーのコルニエルは少し反応が遅れたように見えた

コルニエルが捕球しキャッチャーにトスする頃には、サインプレーで走り込んでいた野村佑希はホームに滑り込んでおり見事スクイズ成功

J SPORTS

1点を追加した上に、2死ランナーなしで、無事もっとも気軽な状況で伊藤を打席に立たせることができた

その後の展開は誰もが知る通り。代打を出されなかった伊藤は、その裏(6ウラ)も続投。見事3者凡退に打ち取り、いい形で勝ちパターンへつなぐことができた。そして7回のビッグイニングにもつながっていくのである。

野球に「もしも~たら」が禁物だが、石川があの場面で凡退していたら、1点差のまま終盤にもつれ込んでいたかもしれない。投手も代わっており、試合の行方はどうなっていたかわからない

その後の展開を一気にファイターズに傾けた、価値の高い魂のスクイズだった。

-遺書(ブログ)
-, ,

Copyright© R50(仮)-アールフィフティカッコカリ- , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.