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「マスカレード」 (2021)/キャッチコピーで「予告どんでん」

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「『スプリット』『オールド』の制作者が仕掛けた次なる罠。」「見ているものを疑え!」

という大上段からきたキャッチコピーに惹かれてTSUTAYA新作ジャケ借り。シャマラン系のどんでん返しを宣言しているようなものなので、この手のサスペンススリラーが好きなおれとしては、「どれどれ、やれるもんならやってみろ」となる。

作品時間は80分と短めで、ほぼワンシチュエーションながら、ちゃんとどんでんは返していた。

ただし「どんでんがあるぞあるぞ」と警戒しながら観ていると、途中から「なるほど、あのタイプのどんでんね」と予測がつく。

実際、中盤あたりで予測したどんでんがズバリ的中した。そういう意味ではスカッとした。

いや、嫌味じゃない。「面白くなかった」と言いたいわけでもない。

シナリオもよく練られていたし、フラットな状態で観ていれば、きっと「すげえ」と感心していたに違いない。

できれば警戒せずに観て素直に驚きたかったものだが、あの「予告どんでん」のキャッチコピーがなければ多分一生観ることすらなかったわけだから痛し痒し。

こうなることは宿命だったのだ。

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